「削る」のではなく、「塗る」素地調整
防食塗装を施す上で最も重要な素地調整においては、従来サビを「削る」という作業が不可欠でした。削ることには大きな労力がかかるとともに、粉塵や騒音が発生してしまいます。
こうした課題への解決として、弊社は「塗る」ことによる素地調整法をご提案いたします。本技術は、国土交通省の新技術情報提供システム・NETISにおいて、数ある新技術の中から平成27年度の推奨技術に選定されるなど、広く認められた実用的な技術です。
■特長
・防食性にすぐれている。
・さび層hの含浸・強化性にすぐれている。
・素地調整工程が軽減できる。
■用途
・各種プラント設備外面の防食
・鉄骨・鉄鋼構造物外面の防食
・水管橋・水圧鉄管・水門外面の防食
・海洋構造物外面の防食
塗る」素地調整剤のメカニズム
推奨適用箇所
- 物理的な素地調整が困難な箇所(ボルト継手部、溶接部、桁端部、狭隘部など)
- 環境上の成約がある場所(火花を発生させてはいけない化学工場、病院周辺など)
サビシャットの効果(防錆性)
- さび鋼板を下記の条件①~③で作成し、塩水噴霧試験2,500時間の防錆性試験を行った。
- サビシャットを塗布した試験板において、物理的な素地調整をした試験板と同等の防錆性が確認できる。
①2種ケレン (物理的素地調整) | ②清掃ケレン+ サビシャット塗布 | ③清掃ケレンのみ | |
素地調整 | 2種ケレン(ISO-St3) | 清掃ケレン + サビシャット(0.10kg/㎡) | 清掃ケレン |
下塗り | 弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料(膜厚50μm) | ||
試験結果 | |||
一般部:発錆なし | 一般部:発錆なし | 一般部:著しい発錆 | |
カット部:膨れなし | カット部:膨れなし | カット部:著しい膨れ |
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